今更ながらジークアクスの感想を

一応12話見終わりました。
率直な感想はと言いますと…「豪華で悪質な二次創作」、といったところでしょうか。

ジークアクス放映当初はゲーム作品の「ギレンの野望」のようなジオン軍が勝利した世界線、シャアがガンダムを強奪したため1stのホワイトベースの面々の殆どが戦争の歴史から姿を消したifの物語として、また至る所にちりばめられているファンサービスにニヤッとしながら「こういう世界観もあってもいいのかな」とそこそこ楽しめていました。この先ジオンが勝利した世界線だとどれだけ正史と違ってくるのだろうと若干ワクワクさえしていました。

それをよくもまぁ…やってくれました。

同じく一年戦争をモチーフにしつつパラレルワールドという小説版やオリジンやサンダーボルト(Gアーマーや一部キャラクター、MSの存在が無かったことにされた劇場版三部作も一応はパラレルワールドの枠内になるのかな?)、また一年戦争以外でも小説版Zや劇場版Z、小説版ZZ等、「if」作品はこれまでいくつかありましたが、パラレルワールドという枠組み内で収まっていた作品でした。一部宇宙世紀の正史に組み込まれたものもありましたが、基本的に独立した作品でした。
しかし今回のジークアクスは並行世界と並行世界の行き来、という禁じ手を持ち出した結果、独立したifの世界ではなく、解釈の仕方によっては正史の設定にまで深く切り込める可能性を持たせてしまったのです。しかもオリジナルの脚本に関わっていない人たちのいわば悪乗りの作品がです。

冗談ではない!
興醒めどころじゃありませんよ。

個人の脳内で妄想するような「オレガンダム」をファン全員に見せ付けた挙句、俺の脳内設定と1stの世界はリンクしているから、なんて言われたら嫌でしょう?嫌悪感を覚えるでしょう?
それをこともあろうに公式がやっちゃったんですよ、ジークアクスという作品で。
これはオリジナルの「機動戦士ガンダム」という作品及びそのファンに対し超えてはいけない一線を越えてしまったのではないでしょうか?

個人的にバナージの生気(個性)の無さ、サイコフレームのオカルト現象を拡大解釈の嫌悪感や、ラプラスの箱という宇宙世紀の根幹部分を設定したりと外伝なのに正史に深く切り込んでしまったユニコーンにも抵抗感がありましたが本作はそれ以上です。
並行世界だけでももう勘弁して欲しいのですが、他にも舞台装置化したキャラクター、既存のサブキャラクターの雑な扱い、マヴの設定と序盤に割く時間の必要性への疑問、巨大化したガンダム(これはもう完全にファンタジーでしょう)est…。外伝作品が本家宇宙世紀を好き勝手にいじりすぎて萎えるんのですよ。いい加減、宇宙世紀の外伝やifを作るなら元の作品に対して敬意をもって挑んでもらいたいものです。
遊びでやってんじゃないよ!


P.S.
独特の外見のMS、特に妙にEVAを意識したかのようなガンダムタイプには最後まで慣れませんでしたが、12話のジークアクスのフェイスがEVA初号機のように展開する様には、EVAとガンダムのコラボネタでこれなら1st好きな庵野氏も喜ぶんじゃない?かの安易さ・ごまをする製作者の意図が透けて見えてくるようで辟易としました。こういうところが冒頭で述べた「二次創作」臭がする所以なのですよ。

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